Canon スピードライト 580EX 取扱説明書的なもの(4)

2014年10月24日

FEB (Flash Exposure Bracketing)

FEBを使うと、標準露出と設定したステップ幅の範囲で、自動的に光量を調整しながら3枚の写真を撮影することができます。

なかなか言葉で説明するのが難しいですが、オートでそのまま撮影した場合、標準露出の写真を1枚だけ撮影することができます。
これに対し、例えば、FEBでステップ幅を1/3段と設定すると、シャッターを切るごとに、標準露出、標準露出-1/3段、標準露出+1/3段の写真を順番に連続して撮影できます。

異なる調光補正(発光量)の写真を、連続して撮影することができ、1枚1枚調光補正をする手間がなくなります。

FEBの設定方法

1,【ダイヤル中央のボタン】を2回押して、「FEBマーク」と「補正量(ステップ幅)」を点滅させる。
2.【ダイヤル】を回して、補正量(ステップ幅)を調整する。
3.【ダイヤル中央のボタン】を押して補正量(ステップ幅)を確定させる。

580ex_08

1回目のシャッターを切ると標準露出の写真
2回目のシャッターを切ると標準露出-ステップ幅の写真
3回目のシャッターを切ると標準露出+ステップ幅の写真
が撮影されます。
(下の画像は、ステップ幅を1/3段に設定し、3枚目を撮影する前の表示です。)

580ex_09

FEBに関するカスタム機能

自動解除の設定

FEBを設定した状態で、3枚の写真を撮影を終えると、自動的にFEBが解除されます。つづけてFEBで撮影をする場合には、再度FEBの設定をしなければなりません。

FEBの自動解除については、カスタム機能で変更することができます。

1.【C.Fnボタン】を2秒以上長押しする。
2.ダイヤルを回して、カスタム機能番号「01」を選ぶ。
3.ダイヤル中央の選択ボタンを押し、文字が点滅させる。
4.ダイヤルを回して「01」の後ろの数字を「0」か「1」に変更し、ダイヤル中央のボタンを押す。
 「0」=FEBの自動解除をする
 「1」=FEBの自動解除をしない
5.【MENUボタン】を押して撮影準備状態に戻ります。
(カスタム機能を設定すると、液晶画面に「C.Fn」のマークが点灯したままになります。)

撮影順序の設定

FEBを設定すると、(1)標準露出、(2)標準露出マイナス補正、(3)標準露出プラス補正の順番で3枚の写真を撮影します。

カスタム設定をすることで、この順番を(1)標準露出マイナス補正、(2)標準露出、(3)標準露出プラス補正の順番に変更することができます。
変更することで、マイナス補正側からプラス補正側へと暗い順に写真が並ぶので、設定の違いを見分け易いかもしれません。

1.【C.Fnボタン】を2秒以上長押しする。
2.ダイヤルを回して、カスタム機能番号「02」を選ぶ。
3.ダイヤル中央の選択ボタンを押し、文字が点滅させる。
4.ダイヤルを回して「02」の後ろの数字を「0」か「1」に変更し、ダイヤル中央のボタンを押す。
 「0」=標準露出 ⇒ マイナス補正 ⇒ プラス補正
 「1」=マイナス補正 ⇒ 標準露出 ⇒ プラス補正
5.【MENUボタン】を押して撮影準備状態に戻ります。
(カスタム機能を設定すると、液晶画面に「C.Fn」のマークが点灯したままになります。)