AF性能と画質を向上させたNikon D7200 発表

2015年3月4日

すべての鼓動を、美しく。

ニコンのAPS-C一眼レフカメラD7200がパワーアップして登場です。

外見的には、従来型機のD7100と変わりませんが、その中身はしっかりとブラッシュアップされており、D7100で不満の多かったバッファ不足(連写枚数の少なさ)も改善されているようです。

AFセンサーが更新されてフルサイズ機のD750と同等になったほか、画像処理エンジンがEXPEED 4にアップ、常用ISO感度も25600とD7100から2段分向上しています。

■ ニコン公式-ニュースリリース

■ ニコン公式-D7200 製品情報

D7200

従来機(D7100)とキヤノンのAPS-Cフラッグシップ機(EOS 7D Mark II)と並べて、カタログスペックの比較をしてみます。

撮像素子(センサー)

項目 D7200 D7100 EOS 7D Mark II
形式 CMOSセンサー CMOSセンサー CMOSセンサー
画素数 2416万画素 2410万画素 2020万画素
大きさ 23.5 × 15.6mm 23.5 × 15.6mm 22.4 × 15.0mm
画像処理エンジン EXPEED 4 EXPEED 3 デュアル DIGIC 6

センサーは、約2400万画素のローパスフィルターレス仕様DXフォーマットです。

画像処理エンジンがEXPEED 4になったことにより、オートホワイトバランスの精度向上や画づくりの改良が図られているとのことです。
また、常用ISO感度が100~25600と改善しており、拡張により51200相当、102400相当まで設定が可能です。

オートフォーカス

項目 D7200 D7100 EOS 7D Mark II
方式 TTL位相差検出方式 TTL位相差検出方式 TTL二次結像位相差検出方式
測距点 51点(うち、クロスタイプセンサー15点) 51点(うち、クロスタイプセンサー15点) 65点(クロス測距点:最大65点)
測距輝度範囲 EV -3~19 EV -2~19 EV-3~18

オートフォーカスセンサーは、D750と同等の「アドバンストマルチCAM3500IIオートフォーカスセンサーモジュール」を採用しています。

露出制御

項目 D7200 D7100 EOS 7D Mark II
測光方式 2016分割RGBセンサーによるTTL開放測光方式 2016分割RGBセンサーによるTTL開放測光方式 15万画素RGB+IR測光センサー使用、252分割TTL開放測光
測光輝度範囲 EV 0~20 EV 0~20 EV 0~20
ISO感度 100~25600 100~6400 100~16000

シャッター・ドライブ関係

項目 D7200 D7100 EOS 7D Mark II
形式 電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター 電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター 電子制御式、フォーカルプレーンシャッター
シャッター速度 1/8000~30秒 1/8000~30秒 1/8000~30秒
連続撮影速度 約6コマ/秒
(撮像範囲[DX(24×16)]でJPEG画像撮影時または12ビットのRAW画像撮影時)
約6コマ/秒
(撮像範囲[DX(24×16)]でJPEG画像撮影時または12ビットのRAW画像撮影時)
約10コマ/秒(10~2コマ/秒に設定可能)

画像処理エンジンEXPEED 4の採用とバッファの増強により、JPEGでの撮影時には100コマまでの連写が可能となりました。また、RAWでの撮影時でも18コマまで連写可能です。

記録媒体

項目 D7200 D7100 EOS 7D Mark II
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応) SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応) CFカード(タイプI準拠、UDMAモード7対応)

SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)

デュアルカードスロット

大きさ・重さ

項目 D7200 D7100 EOS 7D Mark II
大きさ 135.5mm(幅)
106.5mm(高さ)
76mm(奥行)mm
135.5mm(幅)
106.5mm(高さ)
76mm(奥行)
148.6mm(幅)
112.4mm(高さ)
78.2mm(奥行)mm
質量(本体のみ) 675g 675g 820g

従来機と同じ大きさ・重さです。本体構造は、D7100のものを継承(流用)していると思われます。外見より、中身で勝負ということでしょう。

EOS 7D Mark2に比べると、コンパクトで軽量に仕上がっておりいい感じです。