最三小決 平成26年3月25日 裁量保釈と考慮事項
判決(決定)の概要・要旨本件事案の性質や証拠関係、併合事件を含む審理経過、被告人の身上等に照らすと、被告人の保釈を許可した原々決定は、その裁量の範囲を逸脱したものとはいえず、不当ともいえないから、これを取り消して保釈請求を却下した原決定には、刑訴法90条の解釈適用を誤った違法があり、原決定を取り消さ ...
最二小判 平成26年3月24日 安全配慮義務違反と労働者からの健康状態の申告
判決(決定)の概要・要旨過重な業務によって労働者が鬱病に罹患し、その症状が増悪した場合において、使用者の安全配慮義務違反等に基づく損害賠償の額を定めるに当たっては、労働者の精神的健康に関する情報について、労働者から使用者への申告がなかったとしても、本件事案のもとでは、当該申告がなかったことをもって過 ...
最一小判 平成26年3月20日 控訴審における証言の信用性評価
判決(決定)の概要・要旨証人の証言を信用することができず、第1審判決には事実誤認があるとして、同判決の認定・判断を是認できないとした原審の判断は、第1審判決について、論理則・経験則等に照らして不合理な点があることを十分に示したものとは評価することができず、刑訴法382条の解釈適用を誤った違法があり、 ...
最一小決 平成26年3月17日 一定期間内に繰返し行われた暴行行為の罪数と訴因の特定
判決(決定)の概要・要旨一連の暴行によって各被害者に傷害を負わせた事実は、約4か月間又は約1か月間という一定の期間内に、被告人が、ある程度限定された場所で共通の動機から繰り返し犯意を生じ、主として同態様の暴行を反復累行し、その結果、”個別の機会の暴行”と”傷害の発 ...
最二小判 平成26年3月14日 前橋スナックけん銃乱射殺人等事件
判決(決定)の概要・要旨一連の犯行の結果、一般人を含む5名もの生命が奪われるなどしており、結果は重大であり、遺族らの処罰感情も厳しく、地域社会に与えた衝撃も計り知れない。被告人は、責任回避の言動に終始しており、真摯な反省の情をうかがうことはできない上、懲役前科5犯を含む前科が11犯あることなどを踏ま ...
最二小判 平成26年3月14日 法定代理人を欠く者の消滅時効の完成時期
判決(決定)の概要・要旨時効の期間の満了前6箇月以内の間に精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者に法定代理人がない場合において、少なくとも、時効の期間の満了前の申立てに基づき後見開始の審判がされたときは、民法158条1項の類推適用により、法定代理人が就職した時から6箇月を経過するまで ...
最一小決 平成26年3月10日 控訴審における事実誤認の審理
判決(決定)の概要・要旨覚せい剤の密輸入事件について、被告人から指示を受けていたとする共犯者供述の信用性を否定して被告人を無罪とした第1審判決には事実誤認があるとした原判決は、第1審判決が、受信は記録されていないなどの通話記録の性質に十分配慮せず、それと同共犯者供述との整合性を細部について必要以上に ...
最一小判 平成26年3月6日 大阪個室ビデオ店放火殺人事件
判決(決定)の概要・要旨大阪市内有数の繁華街にあった本件店舗を全焼させ、極めて多数の死傷者を出した事件であり、被告人が、多数の死者が出ることを確定的に認識していたわけではないこと、前科がないことなど、被告人のために酌むべき事情を十分考慮しても、死刑の科刑はやむを得ないものとして死刑の量刑当を維持した ...
最一小判 平成26年2月27日 権利能力なき社団の不動産登記移転請求訴訟
判決(決定)の概要・要旨権利能力のない社団は、構成員全員に総有的に帰属する不動産について、その所有権の登記名義人に対し、当該社団の代表者の個人名義に所有権移転登記手続をすることを求める訴訟の原告適格を有すると解するのが相当である。
原判決の主文において「被上告人代表者A」への持分移転登記手続が ...
原判決の主文において「被上告人代表者A」への持分移転登記手続が ...
最三小判 平成26年2月25日 投資信託受益権・個人向け国債の可分債権該当性
判決(決定)の概要・要旨投資信託受益権は、その内容として、法令上、償還金請求権及び収益分配請求権(投資信託及び投資法人に関する6条3項)という金銭支払請求権のほか、信託財産に関する帳簿書類の閲覧又は謄写の請求権(同法15条2項)等の委託者に対する監督的機能を有する権利が規定されており、可分給付を目的 ...